ヒラスズキフィッシング 基礎編 ルアー選択
○ヒラスズキの特徴
ヒラスズキは自分よりもレンジの浅い位置にいるベイトを捕食します。
下アゴで受け止めるような形状のヒラスズキの口では、自分の下にいるエサを捕食するときには大きく体勢移動が必要となるのに対し、上にいるものは口を開けるだけで口中に導くことができます。
さらにサラシの中では、ベイトのシルエットがはっきりとした状態で漂うため、ヒラスズキが下から見上げたときに捕捉しやすくなっています。
○ルアー選択の基本
ヒラスズキを釣るためには上記のような魚の特徴を理解してルアー選択をしていきます。
*ルアー選びの概念は次のとおりです。
表層からディープへとレンジを下げていく。
強風のなかでポイントまでルアーを届けることができるか。
ベイトや、その日のヒラスズキのフィーディング性向からサイズ感を合せられているか。
カラーチョイス
○レンジコントロール
レンジを表層からディープへ徐々に下げて釣っていくというのは基本であり、メリットは多いです。
トップに反応する個体はトップに出して釣ったほうが早いですし、それに反応しない個体はアンダーウォーターで誘っていくほうが数を稼げます。
そしてさらに重要なのが、もっとも良いであろうポイントにしっかり送り込めるルアーを選択するということです。
ポイントまでルアーを届ける際に、なるべく低い軌道で飛ばせるかどうかも大事ですね。
○ヒラスズキ用ルアーのサイズ
スタンダード=12~14㎝
小さめ=9~11㎝
大きめ=15~17㎝
特殊系
マイクロベイト=4~5㎝
ビッグベイト=20㎝前後
基本はヒラスズキがそのときに食っているベイトサイズに合わせるのがベストです。
○ルアーカラー
カラーの選び方には二通りの考え方があります。
ひとつは視認性重視の選択です。
チャート、ピンクバックなどは自分からとても見やすく、どこにルアーがあるかを把握しやすく、アクションの入れどころや巻きスピードの調整がやりやすくなります。
もうひとつはヒラスズキ側の視点にたっての選択です。
クリアタイプなど目立たないカラーやイワシ系のような光を反射するシルバー系のカラーは海水やサラシに同化しやすいという特徴があり、サラシが薄い日やベイトサイズが小さいときにサイズ感をぼやかして魚に口を使わせることができます。
ヒラスズキ狙いで釣りをする場合はボックスに視認性重視のカラーとクリア系のカラーを数点入れてタックルを構成すればいいでしょう。